メニュー


さあ、2日目のGALAXY STAGEトップバッターは、昨日、大阪会場で凄まじいライヴを見せてくれたYO-KING! 一昨年はサンボマスターをバックに、昨年は真心ブラザーズとして出演してくれたが、久しぶりに自分のバンドYO-KINGとしての登場だ。軽快なジャズのSEで大人の匂いを会場に炊き込めた後、オープニング“大人だから夢を見る”でステージは始まった。グレートマエカワ(フワラーカンパニーズ)のステージ中を跳びまわって叩き出すグルーヴと、デューク・アイプチ(CARAVANでも出演の平尾ユウスケ)のにこやかでド派手なドラミング、その真ん中でYO-KINGがどっしりと吐き出す<大人だから 大人こそ 心の震えも大きくなる>という胸に刺さる言葉――とにかく、全身がぞくぞくする。サンボマスターと共演した“審美銃”や“生ゴミROCK”“その後の世界”に続いて演奏されたのは、1月24日発売の新曲“遠い匂い”。「10代の頃を思い出して作った曲です」というMCが語るとおり、みずみずしい少年の焦燥と冒頭の大人のもがきとが、彼の大きなロック魂を通して熱く溶け合っている。「昨日大阪ではじめてジャケットを着てやったら非常に評判がよかったので、今年は大人の魅力で進んでみたいと思います」というMCも会場を沸かせた。“出来事”でオーディエンスに深い傷跡を残したあと、“Hey!みんな元気かい?”“LIFE”でみんなに愛とロックンロールを笑顔で手向けながら3人は去っていった。(井上貴子)