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パンクからソウルまで、超アッパーな曲がミックスされたSEをバックにCOSMOステージに現れたCUBISMO GRAFICO FIVEだが、彼らの音楽こそまさにそのSEどおり、あらゆるジャンルのあらゆる要素を交錯させた至福のミクスチャーサウンド。激しくなることもなく、頭でっかちになることもなく、誰をも受け入れ、誰もが受け入れられる、究極のハピネスがステージから放出されていた。『CINQ』、『SEEDY』、『POP POLLUTION』とCUBISMO GRAFICO FIVE名義の3枚のアルバムよみからバランス良く選曲されたセットだけにバンド・グルーヴは完璧。ソロ・アーティストのみならずDJ/リミクサーとしても幅広く活動しているCUBISMO GRAFICOこと松田岳二のカメレオンなみに変幻自在の才能に驚かせられる。「メイク・サム・ノイズ」と松田が煽る“ SEXWAX”のテクノポップでは会場全体が彼と一緒に軽快なステップを踏み、レゲエ調の“SHANK BOOPS”では松田のリクエストにこたえて会場全体がタウルを頭上高くクルクルと回す。最後を飾ったキュートなポップ・ソング“SARAVAH…”の最後の一音まで会場からは終始、笑顔が消えることはなかった。(内田亮)