毎年日本を代表するロック・レジェンズがステージを踏んできたカウントダウン・ジャパン。今年は、麗蘭とこのPANTAがそれであろう。「頭脳警察から一貫して日本で最もラディカルなロックを叩きつけてきたロック・レジェンド、そして日本のロックの未来でもあるPANTA!」という渋谷の言葉を体現するかのようなPANTAのパフォーマンスは、まさにロック伝説の幕張降臨を告げるものであった。情報化社会への痛烈なアンチテーゼ“IDカード”を筆頭に、ロックとは「思想」であることを改めて宣言するメッセージ・ソングの連打。圧倒的なロック・ヴォーカリストの華を見せつける“MUSHUS~ムシュフシュの逆襲”や“Melting Pot”は、一歩の後ずさりも許さない超攻撃型のロックンロールとして、今、此処の必然として放たれていく。22年前の頭脳警察の伝説的ナンバー“悪たれ小僧”もまた、全く風化しない剥き出しのメッセージとして2006年最後の夜に響いた。カウントダウン・ジャパン06/07において、PANTAはロックの本質を誰よりもラディカルに体現する存在だった。(粉川しの)
PANTA のCOUNTDOWN JAPANクイックレポートアーカイブ