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初日COSMO STAGEのトリは、結成10周年を迎え、ますます止まるところを知らない勢いの勝手にしやがれ! 2006年はEGO-WRAPPIN’、オダギリ・ジョー等のコラボレーションでも話題を呼んだが、この唯一無比でアグレッシヴでそれでいてポップな存在自体が、とにかくパンク! ギターレスの7人編成で40~60年代のジャズをベースにしながらも、どこか聞き覚えのあるキャッチーなフレーズと色気たっぷりの歌をポップに織り交ぜ、まったく新しいフォルムを組み立ててゆく彼らのオリジナリティー溢れるサウンドに、満場の客はただただ圧巻。通好みのリスナーも、ジャズもパンクもまったくわからないビギナーも、その音に触れた瞬間にたちまち発熱し、音の渦に巻き込まれてただただスウィングするしかない! オープニングから“黒い瞳”で疾走し、UNOのCMでお馴染み“U-K”のダンディズムへ、“メランコリック・デカダンス・ピエロ”のゴダールとセックス・ピストルズと沢田研二の極上のパンク魂と色気を掛け合わせたパフォーマンスは、誰も真似できない濃厚な大人の迫力たっぷり。最後の“EL SOL”に至るまで、ただただ「カッコいいー!!」を連発し続けた夜だった。(井上貴子)