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さあ、MOONステージもカウントダウンが近づいてまいりました。続いての登場はギター、三線、フィドルという特殊な編成の3人組、CHABA。三線の音色が大きな存在感をもち、沖縄音楽に大きく影響を受けている彼らの音楽は、地に足がついた安定感と人肌の温かさに満ちている。1曲目“涙”ではスケールの大きな曲にのせてヴォーカル&ギター平野の伸びのいい声が気持ちよさそうに響き、美しいフィドルの旋律が踊り、三線の音色が祝祭気分を盛り上げた。そして平野の「年が明けるぞー!」というかけ声から続いて“パレード”がはじけ飛び、曲が進むごとに心地よさが増していく。今年はCHABAにとってメジャーデビューから2年にして、ついにファーストアルバム『アトリエ』が完成した年だった。その年の締めくくりとなる今日のステージの最後に、平野はこう言った。「最後に、大好きな人に書いた曲を聴いて下さい」。ラストの“恋文”を聴きながら、この曲が2006年という1年を祝福しているように聴こえた。(西本佳奈恵)