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やばい、これ。っていうか、何なんださっきからまったくヴォルテージが下がらないMOONステージのテンションはいったい? 淡々とフェス終焉が近づいているっていうのに。しかしだ。ベン・フォールズ・ファイヴのSEをバックに登場したHOLSTEINのセットは、そんな時間を完全に忘れさせてしまうほど、たとえ気づいちゃったとしても、それがいかに馬鹿馬鹿しいことなのかを思い知らせてしまうほど、とてつもなくポジティヴだけど、奇妙に屈折されたエネルギーを放射していた。ハードコアを通過して彼らが手に入れたその独特のアジテーションは、まるでネヴァーエンディングなジェットコースター。感情は執拗に(しかも不規則に)アップダウンさせられる。そして、最終的に到達したのは、メンバーとともに迎えたまぶしすぎる恍惚。真冬だっていうのに、このときMOONに流された汗の量はマジで半端ない。(内田亮)