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今年は切なさが胸をえぐるキラーチューン“マタアイマショウ”が大ヒットを記録したSEAMO。元々ユーモラスのキャラクターの持ち主だが、一方で流麗なメロディーを書かせても天下一品。そして、この日のライヴはそんな両面で見事に楽しませてくれたライヴだった。「どうもダニエル・パウターです」「奥田民生さんを観に行かなくていいんですかー?」など、一発目のMCで早くもオーディエンスを掴んで、そのままのテンションで爆走。出場が決まった紅白歌合戦もネタにしたりなど場内を沸点まで沸かしてみせるが、けれど、この日の醍醐味はDJ TAICHIのスクラッチ・プレーの後に披露されたSEAMOならではのセンチメンタルなダンス・ミュージックだった。ゲストのAZUがこの1曲のために幕張に来てくれたという“心の声”。コール&レスポンスから突入した“ルパン・ザ・ファイヤー”。そして、“マタアイマショウ”。イントロが響くだけで大きな歓声が沸く。その「マタアイマショウ」という言葉は2007年への大きな約束のように響いた。(古川琢也)