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夏のROCK IN JAPAN FES.では「どうもー、Hey! Say! 7です」という一発目の挨拶でステージを始めたSEAMO。今回も“SEAMOGoGoGo”からの怒涛のオープニング展開と十八番のトークでオーディエンスのハートをがっちりキャッチ。そのあとも天狗スタイルで、軽快にコール&レスポンスと笑いをとっていく姿は、まったく1MC+1DJというシンプルな編成を感じさせない大文字のエンタテインメント。ダンサーを引き連れて華麗にヴォーグ・ダンスをキメたかと思えば、「Perfumeの横を通ったら、いい匂いがしたんだよね」といったオジサン発言のほうも留まるところを知らない。けれど、彼が持っているもう一つの魅力、それは卓越したメロディ・センスに彩られた切ない楽曲の数々だ。新作『Round About』を10月に発表した彼だが、キャリアを通して積み上げられてきたヒット曲が立て続けに披露される展開は圧巻。圧倒的な言葉量でセンチメンタルな旋律も笑いも生み出してみせる彼は、無敵のエンタテイナーだった。(古川琢也)