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昨年からスタートし、日本全国津々浦々に歓喜の嵐を巻き起こしたジュンスカ20周年記念再結成プロジェクトも、大阪と今日のこのCOUNTDOWN JAPANでひとまず終了。と思うとしんみりするが、また解散ってことではなく、「ひと区切り」みたいなニュアンスのようです。「もう解散という言葉は使わない」と、10月26日の日比谷野音のワンマンのMCで、宮田和弥は言っていました。で、ひと区切りということもあってか、もう、人殺しのようなセットリスト。全部書きます。1.歩いていこう 2.全部このままで 3.いつもここにいるよ 4.声がなくなるまで 5.すてきな夜空 6.START  7.MY GENERATION 8.青春 どうよこれ。あがらないわけがない。渋みとか円熟とは無縁の、ひたすらにパンクなまんまのバンドの音もすごいが、宮田和弥がさらにすごい。顔も、体形も、ヘアスタイルも、長袖Tシャツにブラックスリムのジーンズという格好も、ステージ上で見せるジャンプの跳躍力も、そして何よりもあのどこまでもどこまでものびていく声のハリも、20年前と一切変わらない、実在するピーターパンのような男が、マシンガンのように次々と、しかし1曲1曲ひと声ひと声をかみしめるように大事に歌っていくさまは、なんかもう、圧巻でした。なんだけど、「ビークルのヒダカくんの格好、さっき食堂で会ったら、服が昨日の大阪と一緒だった」というMCで笑いをとったりもしていました。ラストの“青春”は、復活後に発表した新曲。和弥の指導による「♪ シャララーラーラー」のシンガロングで、満員のフロアは、心地好い感傷に包まれた。(兵庫慎司)