メニュー



いよいよ最終日、COSMO STAGEのトップバッターを務めるのはザ・ジェッジジョンソン! 夏のROCK IN JAPANに出演した際は機材トラブルに見舞われながらもバンドの地力を見せ付ける迫力のライヴを展開した彼らだが、今回はいよいよバンドの本領を発揮してくれた。“Vitalogy”から“02mixed Louder”のアタマ2曲でCOSMO STAGEに最新モードのダンスフロアを出現させると、続く“Dancetek”で早くも最高潮に。4つ打ちのキックをフィーチャーしたダンス・ロックを鳴らすバンドはたくさんいるが、このジェッジジョンソンのもつダンス・ミュージックとしての機能性は相当のもの。ダンスの要素がひとつのギミックではなく、本質として鳴っている。かと思えば後半披露された新曲2曲は、いずれもギターと歌を押し出したエモーショナルなロック・ナンバー。踊れるのはもちろんだが、身体よりも心に直接作用する、そんな楽曲なのだ。ハイブリッドというよりもむしろ二刀流、いいとこ取りではなくどっちも全部食うみたいな、貪欲にして破格の許容量をもったバンド。可能性だらけの、羨ましい才能をもった奴らである。(小川智宏)