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まるでレンガ造りの暖炉に揺らめく、オレンジ色の炎のような。cutman-booche(カットマン・ブ-チェ)の音楽に触れるとき、いつもそんなイメージが浮かぶ。心の中の情景や感情を繊細でソウルフルなメロディに託して、ウッドベースの温かみが胸にしみる饒舌な3ピースのアンサンブルに、時折ハッとするような熱が込められているからだ。今晩のライヴは“Verse book”からユニコーンの名曲“雪が降る町”へ。ウリョン(Vo/G)のハーモニカの調べが響くと、会場もうっとりと口ずさむように合唱する。似合うなあ。彼らにも、まさに年末のこの場所にも。爪弾くようなギターが印象的な、彼らこだわりの1曲“See you letter”になると、演奏はさらに熱を帯び、会場に向けたウリョンのシャウトは、音楽への愛とお客さんへの感謝の言葉だった。こちらこそ、いい音楽をありがとう。ラストの静かなバラード“ジョゼ”に耳を傾けていると、思わず彼らにそう伝えたくなっていた。(松村耕太朗)
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