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カウントダウンまであと3時間足らずとなったMOON STAGEに、「ROCK IN JAPAN FES. 2009」や「NANO-MUGEN FES.2009」でもその実力を見せつけた清 竜人(きよしりゅうじん)が登場。アコースティック・ギターを爪弾きながら、感情の一滴一滴を搾り絞るような切実さでオープニング・ソング“Morning Sun”を熱唱する。続けて鍵盤の前に座って“ジョン・L・フライの嘘“をファンキーにプレイ。バック・バンドとのコンビネーションも磐石で、集まったオーディエンスを揺らしていく。「こんばんは、清 竜人です! えー、大変感激しております。ありがとうございます!」との清の言葉に、フロアからは讃えるような拍手が起こる。「じゃあ、“痛いよ”という曲を歌います」と年明け1月にリリースされる新曲もパフォーム。赤裸々な心模様をつづった“独白”のような歌唱に、思わず胸が熱くなった。再びギターを抱えて“ヘルプミーヘルプミーヘルプミー”、そして“ワールド”をエモーショナルに奏で、「最後に1曲、弾き語りをしたいと思います」とピアノ独奏で届けられた“ラヴ”に、オーディエンスは身じろぎひとつせず聴き入っていた。彼の真骨頂といえる濃密なステージだったと思う。本人がMCでも語っていた4月のワンマン・ライブも今から楽しみだ。(奥村明裕)