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開演目前になり続々とオーディエンスが集まりはじめるCOSMO STAGE。そこに全員黒の衣装で颯爽と現れたのは、ストレイテナーのナカヤマシンペイ(Dr)&大山純(G)、伊藤文暁(Vo/ex. serial TV drama)、美登一(B/THE RODS)の4人からなるanother sunnyday! ROCK IN JAPAN FES.や各種イベントへの出演はあるものの、今春のデビューから1年足らずの大型新人バンドである。“Sunnyday”の清冽なギターイントロでライヴをスタートさせると、早くも拳が突きあがるフロア。アウトロではナカヤマが椅子の上に立ち上がり、オーディエンスを激しく鼓舞していく。さらに“Spinning”では、イントロのリフからダイナミックなサウンドが炸裂。その後「今年デビューしたバンドです!」とナカヤマは挨拶していたけれど、その眩しすぎるオーラは、やはりデビュー1年足らずのバンドとは思えないほど圧倒的だ。激しいドラムソロから“Ganache”へ突入すると、キラキラと光が射すようなドラマティックなサウンドスケープが広がっていく。そのまま“cast off skin”“Feather”と畳み掛けると、鋭利なリフとビートが激しく交錯する轟音が吹き荒れる。その中で、自分の居場所を求めるように力強く放たれる、伊藤のしなやかで凛としたボーカルがよい。「改めまして、another sunnydayです。僕ら去年のCOUNTDOWN JAPANのときには存在していなくて。出られたらいいなと思っていたら、(今年)出られました。2月29日に初のフル・アルバムを出してツアーも回るのでよろしく」(ナカヤマ)という挨拶からラストを飾ったのは、そのフル・アルバムにも収録される新曲“The perfect ivy”。いよいよ本格的な活動へと動き出すanother sunnydayの2012年を示唆するような、とびきりポジティヴで荘厳なサウンドが、COSMO STAGEに降り注いだ。(齋藤美穂)