サウンドチェック中からフロアのオイ・コールを誘っていたのは、横浜発の5人組=NUBO。ROCK IN JAPAN FES.は2年連続出演中の彼らだが、COUNTDOWN JAPANは今年初参戦である。大歓声に迎えられて登場したメンバー。tommy(Vo)の「ヤバいな! 幕張いくぞー!」の合図から、まずは“Fake smile?”を投下! 立ち位置を変えながらオーディエンスを煽り立てる一成&tommyのツイン・ヴォーカルが、場内のヴォルテージをぐいぐいと上げていく。「さあ、踊ろうか!」とスタートした“If there is no mirror ball”では、思い思いに身体を動かすオーディエンスが入り乱れた巨大なダンスホールが出現。さらに必殺アンセム“咲く花”へ雪崩れ込むと、tommyの「飛べー!」の掛け声にフロア中がジャンプ! ROCK IN JAPAN FES.では灼熱の太陽も霞むほどの陽性なエネルギーを放射してくれた彼らだが、その勢いは冬の屋内でも少しも衰えちゃいない。「初めて幕張来ました。チョー楽しいね。ここで楽しむのも素晴らしいことだけど、同じぐらいの力で(楽しいって気持ちを)幕張の外に持って帰ってほしい。そうすれば今年感じた辛かったり哀しかったりしたこと、無理して忘れなくてもいいと思うんだ」とtommyが告げたように、どんなシビアな状況をもポジティヴに変えていく熱い意思がNUBOの音楽には満ち溢れている。フロア中の手が揺れた“Such one”、エモーショナルな歌声が届けられた“Present changes past”の2曲が築いた、光のシャワーが降り注ぐような祝祭空間はちょっと感動的なほどだった。ハンドクラップの嵐を巻き起こした“Circle”を経て、ラストはアッパー・チューン“Colored”。「また遊ぼうなー!」というtommyのシャウトとともに、場内にいるすべての人の「楽しい!」が爆発した30分の壮絶なダンス・タイムは、あっという間にクライマックスを迎えてしまった。(齋藤美穂)
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