遠藤大介のソロ・ユニットであるDE DE MOUSEが、バンド編成のDE DE MOUSE + dependents名義として初日のASTRO ARENAに登場! ステージ上には、2箇所に設置されたドラム・セットにホーン・セクション、キーボードetc.。つい先頃のクリスマス・シーズンにはプラネタリウムでパフォーマンスを行うといったロマンチックでユニークなアイデアを披露した彼でもあるだけに、今回のステージも想像を遥かに越えるアイデアが詰め込まれたものになりそうだ。今か今かと開演を待ち侘びるオーディエンスを前に、まずはSFチックでノイジーな音塊を投げかける。そしてバンドと共に昨年リリースされたアルバム『A journey to freedom』のオープニング・ナンバーでもある“my favorite swing”へと向かうのだが……生バンドの迫力がとにかく凄い。楽曲がダイナミックにスウィングしてゆく様は、さながらビッグ・バンドのそれのようだ。髪を揺らしてMacBookのキーを叩き、卓上のツマミをひねりあげてはフィジカルな演奏に熱くなっているDE DE MOUSE自身の姿も露になる。巨馬が速駈けしてゆくようなグルーヴの展開が強烈な“dancing horse on my notes”には、我慢できないとばかりに腕を振り上げるオーディエンスも多い。2人のドラマーと一緒になってパッドを引っ叩き、ビートの乱舞を繰り出すDE DE MOUSEはさすがに暑いのだろう、半袖シャツ姿になっていた。人力でぶっ飛ばす高速32ビートの上を、多幸感に満ち溢れたキーボードのフレーズが、そしてソウルフルなサックスの旋律が交錯する“journey to freedom”。さらに、何もそこまで、という驚異的な速さのBPMで最後を華々しく駆け抜けて行った“555 is in your heart(original version)”まで、ひたすらにエキサイティングなライヴを見せつけてくれた。スペシャルなひとときを届けてくれて、本当にありがとう!(小池宏和)
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