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SEなしで真っ暗なステージに登場した雅-MIYAVI-。挨拶代わりにギターをギュイーンと掻き鳴らすと、たちまちスリリングな空気がCOSMO STAGEに立ち込めていく。雅-MIYAVI-、COUNTDOWN JAPAN初見参。今夏のROCK IN JAPAN FES.初出演に引き続き、そのオープニングはあまりにも挑発的でドラマティックだ。そのまま“WHAT’S MY NAME?”へ突入すると、目にも留まらぬ超高速フィンガリングでしなやかな旋律を弾き鳴らしていく雅-MIYAVI-。人力ドラムンベースのような正確なビートを叩き出すドラム・BOBOと2人のみで生み出される、強靭すぎるグルーヴも最高だ。「雅-MIYAVI-です、よろしく」と挨拶した後は、「は!」という掛け声とともにギターとドラムがぶつかり合う、居合い抜きセッションを展開。さらに“SURVIVE”ではメタリックな轟音が炸裂! ステージ上の3本のマイクを使い分けながら「うおー!」と放たれる雅-MIYAVI-のシャウトが、すでに戦慄が幾度にも訪れる業火の只中と化したCOSMO STAGEにさらなるガソリンを注いでいった。「ジャンプ! ジャンプ!」とフロアを大きく揺らした後は“STRONG”を経て、「新曲やります。3.11の震災が起こって自分がなにを叫ぶべきか、ずっと考えてきました。人生いろんなことがあるけど、僕も強くなきゃいけないと考えました」というまっさらな新曲へ! キャッチーなサビへとまっしぐらに爆走していくサウンドは、ただでさえ勇壮な雅-MIYAVI-の楽曲の中でも、ひときわ確かな強さに満ちている気がした。「人種も国籍も世代も関係ない」というMCから放たれたラスト“FUTURISTIC LOVE”では、ループ・マシンを駆使して幾重にもフレーズを重ねた狂騒的なサウンドで、スリルと快感がせめぎ合うカオティックなダンス空間を生み出した雅-MIYAVI-。やはり今夜も彼らのステージは圧巻だった。(齋藤美穂)