随分と渋くてムーディーなSE“You'll Never Walk Alone”が流れ、Mop of Headのロゴがステージ上に浮かび上がると、4人のメンバーが登場。George(Machine)が腕を掲げてお客さん達を煽り、1曲目“Block Rockin' Beats”がスタートした。Hitomi Kuramochi(B)、Takuma Kikuchi(G)、Saku(Dr)が奏でるガレージロック的にササクレた演奏にGeorge(Machine)による原色のエレクトリカルサウンドが加えられ、場内はとんでもないテンションへと巻き込まれていった。
サウンドに合わせてステージ上で点滅するサイケデリックな映像も、我々の興奮を容赦なく刺激し続ける。“joy-feared”“S.A.”と、立て続けに演奏される曲の随所で「ジャパーン!」「マクハリー!」などと叫び、激しくステップを踏んでプレイするGeorgeの姿が、何だかやたらと神々しい。まだ屋外はバリバリに明るい真っ昼間であるはずだが、真夜中のクラブのような興奮が場内に充満していた。
“Retronix Symphony”や“Istanbul”のハードなサウンドもお客さん達を大盛り上がりさせ、上半身裸になったSakuが脱いだシャツをグルグル回したりもしながら、ようやく辿り着いた小休止。あまりにもの気持ち良さに巻き込まれていて意識していなかったが、我々は休むことなく彼らの曲を浴び続けていたのであった……。「このステージを選んでくれてありがとう。最後まで楽しみましょう。最後まで踊ろうぜ!」と、Georgeがメンバーを代表して挨拶。そして、最後に聴かせてくれたのは“Superhuman”。ハイテンションだったそれまでの曲とは趣きが変化し、何処か甘酸っぱい胸キュンのメロディが躍動した。しかし、そのメロディを裏打ちしているのは抜群に強力なダンスビート! 爽やかな昂揚感と共に、彼らのステージはエンディングを迎えたのであった。(田中大)
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