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11/27には初めて念願の日本武道館に立ち、21世紀日本に生きる我々に素っ裸のガレージ・ロックンロール/R&Bスピリットを植え付け続ける4人の伝道師たち=THE BAWDIESが、EARTH STAGEに登場! ブルーグレーのタイトなスーツに身を包んだ彼らが“A NEW DAY IS COMIN'”のイントロを鳴らし始めてゼロコンマ数秒、まるでフロア一面がそのまま浮かび上がるような光景が生み出されてしまった。8ビートと3コードのシンプルなロックンロールが時代を作ったことにはワケがある。その理由を、一瞬のうちに体感として教えてくれるのがTHE BAWDIESだ。いきなり満場のシンガロングを誘うキャッチーなフックが弾け、続いて高速ファンク・ビートで転げる“YOU GOTTA DANCE”を繰り出す。「俺がここで一番楽しんでる、そんな気持ち貰っていいですか!? やっぱりロックンロールは瞬発力だと思うんですがどうですか! その瞬発力をもって来年、スタートダッシュをかけませんか皆さん!」とROY(Vo/B)が訴えかけ、“IT'S TOO LATE”へと向かう。ロックンロールは、焦燥感にまみれてフライング・スタートを切るぐらいがちょうどいい。更には“JUST BE COOL”でTAXMAN(G/Vo)の軽快なギター・リフに踊りまくり、「今年一年、喋らないで終わるつもりかよMARCY! ここに足りないものはなんだ!? 愛でしょう!! 来年は愛に満ちた1年にするんじゃないんですか!!」とソウルフルな歌の最中に負けず劣らず、切迫した声で喚き散らすROYである。“LOVE YOU NEED YOU”、“RED ROCKET SHIP”と来て、“EMOTION POTION”プレイ中には「違う! ここでシャウトが欲しかった! 皆さんにシャウトというものを教えてあげます。メーターで説明すると、こう、声を出して→大声→振り切ってシャウト。振り切ってなければただの大声ですよ! ここでウチの大声番長・MARCYさんがお手本をみせてくれます!」と振るROY。これではもう引けないMARCY、立ち上がって甲高いシャウトを放ってくれた。最っ高。そして“B.P.B”から年越しそばならぬ年越し“HOT DOG”と続き、クライマックスは、EARTH STAGEが一体となったクラップ&全力のコール&レスポンスで興奮をレッドゾーンへと持ち込む“KEEP ON ROCKIN'”だ。TAXMANの音頭で今年最後の「ワッショーイ!!」コールが巻き起こり、汗と笑顔まみれのロックンロール・パーティは幕を閉じたのだった。(小池宏和)