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◆曽我部恵一BAND (13:10 モビリタステージ)
ゲスト・アーティスト:松本素生(GOING UNDER GROUND/SxOxU) / 有馬和樹(おとぎ話)

JAPAN JAM 2日目、モビリタ・ステージの2番手を務めるのは、曽我部恵一BAND。最近もサニーデイ・サービスとして新譜『本日は晴天なり』をリリースした通り、様々なチャンネルで風通しのよい形で活動を続けている曽我部だが、ここJAPAN JAMでも彼ならではのスペシャルなステージを見せてくれた。「曽我部恵一BANDです。やるよー! 今日も"キラキラ!"していくぜ」というMCから始まった1曲目は"キラキラ!"。ソロになってから以降というもの、本当にフレキシブルにライヴを続けてきた彼だけれど、そのキモにあるのは、音楽って楽しいし、バンドって最高だし、ロックンロールってつくづくすごいし、もしかしたら何かを変えるかもしれないというシンプルな思いなのだと思う。だから、いつでも彼らのやり方は変わらない。5月だからだろうか、"五月になると彼女は"を演奏した後、ギターの上野がヴォーカルを務める"海の向こうで"へ。ステージ上の曽我部は本当に楽しそうで、ギター・ソロもバッチリ決めてみせる。


4曲目で早くも一人目のゲストを呼び込む。「この国で最高のヴォーカリストを呼びたいと思います」という紹介と共に登場したのは、おとぎ話の有馬和樹。「普段はよく下北沢のライヴとかで一緒にやっているんですけど、フェスのこういう場で一緒にやれるのは嬉しい」という曽我部の言葉通り、いつもの仲間との共演をこういう場で見せてくれる。一緒に演奏したのは、おとぎ話の"FESTIVAL EXPRESS"と、サプライズとも言えるサニーデイ・サービスの"夢見るようなくちびるに"。どちらもソカバンの曲ではないわけだが、すっかり自分たちの曲かのように馴染んでいる。バンドから曲に近づいていくというより、曲のほうがバンドに寄り添ってくるような、そんな雰囲気が曽我部恵一BANDにはある。


なので、次のゲストとのセッションもそんな曽我部恵一BANDの本領発揮。2人目のゲストとして登場したのは、GOING UNDER GROUNDの松本素生。曽我部恵一のソロ・アルバムに収録の"恋人たちのロック"の後に飛び出したのは、なんとGOING UNDER GROUNDの"グラフティー"。MCで曽我部は「俺たち、俺の部屋で一緒に添い寝したよね」と言っていたが、そうした普段の関係性や温度が、曽我部恵一BANDの音楽にはそのまま反映される。冗談で、一緒にやってみようかと話してて、そのまま実現してしまうような親密さがあるのだ。

その後のステージもまさにそうした親密に溢れたものだった。会場中にシンガロングを巻き起こし、堪えきれなくなったのか、再び有馬と松本もステージに飛び出してきた"テレフォン・ラブ"。一瞬でも早く音楽に触れていたいというように猛スピードで突っ走った"永い夜"と"青春狂走曲"。歌詞がとんで、やり直すことになり、「素生くん、一緒に歌わない?」と急遽コラボすることになった"魔法のバスに乗って"。有馬も含めて、結局そのまま全員が参加することになった"STARS"と"mellow mind"。曽我部の顔には、ロックをやっているときぐらい楽しくなきゃしょうがないとでもいうような最高の笑顔が浮かんでいた。(古川琢也)


1 キラキラ!
2 五月になると彼女は
3 海の向こうで
4 FESTIVAL EXPRESS w/有馬和樹(おとぎ話)
5 夢見るようなくちびるに w/有馬和樹(おとぎ話)
6 恋人たちのロック w/松本素生(GOING UNDER GROUND/SxOxU)
7 グラフティー w/松本素生(GOING UNDER GROUND/SxOxU)
8 テレフォン・ラブ w/松本素生(GOING UNDER GROUND/SxOxU)、有馬和樹(おとぎ話)
9 永い夜
10 青春狂走曲 
11 魔法のバスに乗って w/松本素生(GOING UNDER GROUND/SxOxU)
12 STARS w/松本素生(GOING UNDER GROUND/SxOxU)、有馬和樹(おとぎ話)
13 mellow mind w/松本素生(GOING UNDER GROUND/SxOxU)、有馬和樹(おとぎ話)