今年4月、韮沢雄希(Ba.)と伊藤大地(Dr.)が脱退し、2人体制で新たなる出発をはからんとしているGood Dog Happy Men。ロック・イン・ジャパンは2007年以来2回目の参戦となる彼らはこの日、タワーレコード限定の最新シングル“陽だまりを越えて”でスタートした。柔らかくも男らしい門田(Vo.)の声がゆっくりと優しく、シーサイド・ステージを埋め尽くしていく。続いて、ゆるやかな疾走感がまさに列車を思い浮かばせてくれる“そして列車は行く”。「おとぎ話」というモチーフを最大限に表現しきった名盤アルバム『the GOLDENBELLCITY』からのアップテンポなナンバーに、観客も跳ねる跳ねる! 内田(Dr.)もニコニコと楽しそうで、観ているこちらまで笑顔になる。「今日は雨が降らないよう祈ってるよ」という門田のMCのあとは、8月5日にリリースとなる新曲“Born Again”と、カップリングの“この生温くうっとおしい心を”を披露! 表題曲は、リフレインするユニゾンのギターフレーズが耳に残る夏にぴったりの楽曲で、ひとつひとつの音が大切に、丁寧に演奏されているのがわかる。「素敵なレコーディングいっぱいやります」「来年も絶対ここに帰ってきます!」とのまた頼もしい言葉を呼びかけた門田は、そのままラスト曲“(can you feel?) 〜Most beautiful in the world〜”へ。ハッピーにスキップしたくなるようなリズムに乗せて、壮大な愛の歌がオーディエンスを包み込み、空間は最高潮へと達する。グッドドッグの持つロマンチシズムとセンチメンタリズムが一挙集結したような鉄板曲だらけのセットリストが、晴れ間の見えてきた曇り空を明るい色に染めた幸せな時間だった。(小島麻未)
Good Dog Happy Men のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ