そしてこの日の選曲もすごかった。MCを挟んで新曲“神の島遥か国”を披露するや、中盤からは日本人だったら誰もが知っているだろう超スタンダード・ナンバーを休むことなく連発。シート・ゾーンまでぎっしりと総立ちのグラス・ステージにはイントロのたびに歓声が沸き起こる。サザンの最も美味しいところを凝縮したようなセットリストにただただ圧倒され、続く新作シングル曲“BOHBO No.5”のテンションの高さに興奮してるうちに、あっという間に本編は終わった。
アンコールでは「渋谷さんに、ロッキング・オンに捧げます」とレッド・ツェッペリンの“天国への階段”(!)を、(途中まで)完璧な演奏で熱唱。そしてとどめは“みんなのうた”で大団円! 演奏が終わっても、彼らがステージを去っても、花火が打ちあがり終わっても、彼らの音楽が残した余韻は、ずっと胸の内に刻まれて消えなかった。(柴那典)
1. チャコの海岸物語
2. フリフリ’65
3. マンピーのG★SPOT
4. 神の島遥か国
5. 愛と欲望の日々
6. 汚れた台所
7. ミス・ブランニュー・ディ
8. 夏をあきらめて
9. 真夏の果実
10. 希望の轍
11. HOTEL PACIFIC
12. 勝手にシンバッド
13. BOHBO No.5
EN-1 みんなのうた