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暑い! ステージ付近は連日40度を越えているLAKE STAGEでも、最終日のこの暑さはヤバい! トップバッター=B-DASHのGONGON/TANAMANのアンプ機材の前には、開演直前までオーバーヒート防止のために防熱用の銀シートがかけられているほどだ。が、「こんにちは、B-DASHです! 1曲目、“KIDS”!」というGONGONの軽やかな言葉から“KIDS”“ハーコー”“愛するPOW”と、破壊力抜群のポップ・ミクスチャー・パンク・ボムを連射すると、LAKE STAGEは最終日を限界まで楽しみきろうとするオーディエンスの熱気で未曾有の激情ヒートアイランド状態に! たとえば“ENDLESS CIRCLE”の、ハードコアなイントロ~軽快なAメロ~火傷必至の轟音爆走サビというパンク・ジェットコースターっぷり。たとえば、悪戯心と純度100%のニホンゴ歌心が手に手をとって踊り出すような“平和島”……複雑なメッセージの意味性で訴えかけるバンドではまるでないが、その分彼らのパンクでハードコアでミクスチャーな爆音と真っ直ぐな言葉は(それが英語だろうが日本語だろうが、GONGONお得意の「めちゃくちゃ語」だろうが)いつだってダイレクトに胸を揺さぶってくる。LAKE STAGEいっぱいに巨大ウェーブを描き出したり、「今日、僕のお母ちゃんの誕生日なんですよ。感謝の気持ちをこめて……」というGONGONの言葉から“ホホイ”へ突入したり、直球パンクもベートーベン“第九”も巻き込んだ新曲を披露したり……という自由で自然体な彼らの演奏の中だからこそ、「全世界の人が同じ歌を歌ってれば、その間は平和だと思うんだよ!」という飾り気のないARASEの言葉は深く胸に沁みた。最後は“炎”“ちょ”で弾けまくって終了! 3日目のLAKE STAGEはまだ始まったばかり。ここからいったいどこまでアガってしまうのか?(高橋智樹)