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 SE“ADVENTURES IN PARADISE”に乗りながら現れたlocofrankを、お客さんたちの力強い手拍子が出迎える。そして、1曲目“CROSSOVER”から、とびっきりのパーティーがスタートした。バンドが一丸となって放つ絶妙なタメ&キメを交えながら生まれるスピード感が、とにかく凄い。タテノリの嵐となったフィールドのあちらこらではキラキラ輝く水しぶきが上がり、お客さんたちが胸の内で感じている喜びが表現されていた。下腹部を震わすギターのミュートの刻みで幕を開け、天高く突き抜けた“voyage”。カラッと乾いた爆音が心地よかった“Grab Again”。とんでもない速度で巻き込みつつ、胸にグッと迫るメロディも堪能させてくれた“across time”……などなど。曲間をほとんど空けないで構成された前半の6曲にワクワクしっぱなし!
「音楽を聴いて体の中から湧き上がるものは誰にも止められない。もし行き場のないものがあるならば、今日の21時から水戸のLIGHT HOUSEでフリーライヴをやります。そこでぶつけてくれ!」、集まった皆の気持ちを心から受け止めて発せられている木下正行(Vo・B)のMCを聴いて、力強い歓声を上げたお客さんたち。そして、後半戦もとびっきりのナンバーが連発された。絶妙なコーラスワークが開花した“HAPPY”。大合唱とクラップの嵐となった“Gold mine”。フィールド全体が凄まじい一体感に包まれた“It’s OVER”。とにかく全てが、素晴らしい盛り上がりであった。
「どんな形であれ、明日はきっと来るから。また成長して会おうぜ! 思いっきり声出せ!」。木下の言葉を受けて突入したラスト曲“START”が壮絶! 演奏とお客さんの歌声がひとつとなり、すがすがしいエネルギーが高鳴っていった。演奏を終えた後、深々と頭を下げてステージを後にした3人。彼らのライヴに対する真っ直ぐなハートを感じたラストシーンであった。(田中大)