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昨年にはCSSのLOVEFOXXXをヴォーカルに迎えたEPをリリース、そして2度目のヨーロッパ・ツアーと、もはや国内のシーンに収まりきらない「世界標準」のエレクトロ・デュオとして快進撃を続ける80KIDZが、RIJに初登場! この日はベースとドラムのサポートが加わり、4人編成でのLIVE SETでのアクト。定刻どおりの18時50分、夕闇迫るSEASIDE STAGEに80KIDZが登場すると、場内からは大歓声が立ち上る。強烈なバックライトが点灯し、シルエット姿となった彼らは最初に“Intro”をプレイ。そして次の瞬間、Ali&(Vo/G/Syn.)が咆哮! 続いて投下された“Nautilas”のシンセ・フレーズの煌めきで、瞬く間にSEASIDE STAGEを野外レイヴ・パーティーの会場に塗り替えてみせる。その後も轟々と焚かれるスモークの中、“Voice”“This Is My Shit”“Fxxk Fox”と繋いでいくうちに、はじめは手を突き上げるなど、ロックのマナーで応戦していたオーディエンスが、思い思いに体を揺するクラブマナーへとノリ方をシフト。一方80KIDZも自らのフィールドへ引きずり込んでいくだけなく、Ali&を中心にハンドクラップを煽るなどロック的なアプローチをふんだんに盛り込んだパフォーマンスを見せて、オーディエンスとの間に共闘関係を築き上げ、相乗効果でもって場内の歓喜のボルテージを上昇軌道に乗せていくのであった。
すっかり会場が暗くなってからの後半戦は、ミニマルサウンドの洪水にすっかり身を投げ出したオーディエンスに追い討ちをかけるかのように、“Prisma”“Miss Mars”“She”を立て続けに披露。セットリストの進行に伴い徐々に大きくなっていく、暗闇にぼんやりと浮かび上がるオーディエンスのゆらめきが“Red Star”で最大を記録すると、JUN(G/Syn.)「ラスト!」Ali&「楽しんでいこう」という手短なMCから“Disdrive”をプレイ。そして最後は会場中を巻き込んだ巨大なハンドクラップによって、クライマックスへと一気に駆け上っていき、「どうもありがとー!」という言葉を残しステージを後にした。まさしく世界レベルの瞬発力と訴求力で、RIJを軽々とノックアウトしてしまった彼らの壮絶なアクトをもって、初日のSEASIDE STAGEは大団円!(前島耕)