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The Horrors“Death At The Chapel”のSEにのって颯爽と現れたのは、カワニシブラック(Dr&Vo)こと川西幸一(ユニコーン)と、ノダボーダー(Vo&G)こと野田タロウ(ジァイアントステップ)の、元ジェット機のリズム隊コンビによるBLACK BORDERS! まずは「ひたちなかー!」とノダボーダーが雄叫びを上げ、4カウントから“4 STEP ROCK”を発射! ダイナミックに展開していくロカビリーの轟音が、WING TENTにカラッと乾いた心地良い風を送り込む。尖りまくったギターの音が目の前の視界をザクザクと切り開いていった“TEENAGE RIOT”の後のMCでは、「ついに念願のジャパン・フェスに参加させていただきまーす!」と、ノダボーダーがROCK IN JAPANのステージに立った喜びを爆発させる。そして「僕たちはこれが正解だと思ってやってきました」と2人編成のベースレス・バンドとしての想いを宣誓し、立て続けに“GO AWAY”“High-Side”を披露して、WING TENT内の熱気を無尽蔵に上昇させていく。
終盤戦は、20代と言われても違和感のない外見をしているノダボーダーの年齢が36歳だと判明し、場内から驚愕の声があがったMCを経て、爆走ナンバー“R&R FOREVER”をプレイ。曲の途中でノダボーダーがオーディエンスに発破をかけて、「ロックンロール」のコール・アンド・レスポンスをぶち上げて、猛烈な勢いで高まっていく場内の一体感とヴォルテージをそのままに、ラスト・ナンバー“Go forward now!”へ! ノダボーダーがかき鳴らす獰猛なディストーション・ギターの爆音と、カワニシブラックが叩き込む爆裂ビートのぶつかり合いが最高潮に達したところでクライマックス! 「2人」という、バンドとしての最小単位で最大スケールの熱狂を場内に巻き起こした、圧巻のステージに幕が下りた。(前島耕)