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LAKE STAGEから溢れんばかりのたくさんのオーディエンスが待ち受ける中、Hiro(Vo)の「Are You Ready? ROCK IN JAPAN!」というシャウトから幕を開けた、FACTのROCK IN JAPAN初ステージ。「アゲていこうぜ! 騒げ~!」とHiroが煽ると、1曲目からLAKE STAGEの興奮は一気にフルスロットルに。エクストリーム・メタル直径の高速ビートが鼓動を急上昇させ、ぶ厚く硬質なギターサウンドが興奮をグイグイ加速し、エモーショナルなヴォーカルがオーディエンスの心を燃やす。あっという間にLAKE STAGEのテンションを掌握してしまった。
日本はもとよりアメリカ、ヨーロッパと、ワールドワイドな活躍をみせているFACT。そんな彼らの原点は、この茨城だ。「どうもこんにちは、FACTッス! 僕たちFACTってバンドは、生まれも、今住んでいるのも、この茨城の北の方なんですけど、日本人アーティストの最高峰のROCK IN JAPANに出られて、本当に嬉しいです!」と、Hiroがこのステージに立つ喜びを語る。「僕らが何を伝えたいかって言ったら、僕らみたいなバンドがライヴハウスにたくさんいて、もっともっとすげえバンドもたくさんいて。僕らはそんなライヴハウスとの架け橋になりたい。ここに来ているみんなに、もっとライヴハウスに来て欲しいんです」。そう、彼らはここ茨城出身のバンドであり、そしてアンダーグラウンドなライヴハウス・シーンの出身でもあるのだ。
Hiroが「ROCK IN JAPAN! 手を上げろ! もっと叫べ!」とオーディエンスを煽ると、フィールドの熱気もさらに上昇。LAKE STAGE中の手が掲げられ、曲に合わせて一斉にジャンプする光景は、あまりにも壮観だった。中には仲間と肩を組んで飛び跳ねたり、ハイタッチを交わし合うオーディエンスも。青空の似合う昼下がりのLAKE STAGEが、完全に彼らの“ふるさと”であるライヴハウスに塗り替えられてしまった。
最後までオーディエンスを煽り、熱狂と一体感をLAKE STAGEにもたらしてくれたFACT。そのクールに見えるイメージとは裏腹に、その素顔は、ロックとライヴへの愛をラウドに鳴らす、真っ直ぐな情熱のバンドマンに他ならなかった。(大山貴弘)