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WING TENTの熱い歓声と拍手に迎えられて、ギターを鳴らしながら登場した雅-MIYAVI-。そして、1曲目の“WHAT'S MY NAME?”がスタート。早くも集まった観客は全員ノックアウト! パーカッシヴなギタープレイ×BOBOのキレの良いドラムのビートが一体となり、我々に向かって凄まじい勢いで迫って来た。2曲目“UNIVERSE”の前に上着を脱ぎ、白いランニング姿の戦闘態勢になった雅-MIYAVI-。ますます強力なサウンドで我々のアドレナリンを絞り上げる。そして、“SURVIVE”“STRONG”“FUTURISTIC LOVE”などなど、最強サウンドを連発!

サウンドも強靭だが、たとえば“UNTITLED♯1”の前の「昨日はロシアでライヴ。アタリ・ティーンエイジ・ライオットと共演しました。でも、海外ではみじめな思い、悔しい想いを一杯しているんです。なんだこのメイクアップしているやつと、短パン姿のゲイのカップルは?という感じで(笑)。でも、海外に負けたくないじゃん? 当たり前に海外に行く状態を作っていきたいと思います!」 という語り。“DAY 1”の前に口にした「去年は震災がありました。でも、俺は直後からヨーロッパ・ツアーがあって。行こうかどうか迷いました。でもやるべきことをやるしかないと思ったんです。みんな、夜明けが来るから頑張れるんだよね。夜明けは来るって信じている。そういうことを歌詞にしました」という言葉。日本人としてのプライドを表明しつつ、我々を鼓舞してくれた雅-MIYAVI-の数々のMCも忘れられない。

そんな雅-MIYAVI-の抱く熱い気持ちがサウンドによって最大限に示されたのが、アンコール。なんとRIZEのKenKenとDragon AshのATSUSHIがスペシャルゲストで登場! 雅-MIYAVI-のギター、BOBOのドラム、KenKenのベース、ATSUSHIのダンスがバトルを繰り広げるドラマチックなセッションとなった。そこにさらに素敵なエネルギーを添えたのが、お客さんたちの大合唱。清々しい昂揚感と共に、WING TENT全体がクライマックスへと到達した。日本のミュージシャン、日本のオーディエンスの持っている素晴らしいパワーを、あの場にいた全員が確信したに違いない。(田中大)