昨年12月に、TVアニメ『チェンソーマン』第11話のEDテーマ“バイオレンス”を、今年2月にニューアルバム『十二次元』をリリース。その2回のリリースは、11月6日から始まって2月19日に終わったホールツアーの最中。で、ツアー終了後の3月2日に東京ガーデンシアターでワンマンを行い、4月20日にはこの新曲を発表。その後、宮城の「ARABAKI」や大阪の「OTODAMA」等に出て、5月19日からこの曲のリリースツアーが始まった。と、生き急いでいるとしか思えない女王蜂、本作は、アニメ化が待望されていた『【推しの子】』のエンディング主題歌。そのアニメの内容に沿いながら女王蜂の物語になっている詞で、ドラマチックなメロで、ストリングスが全面的にフィーチャーされていて……つまり、アクションを起こすたびに、それが新しい起爆剤になって、状況を拡大してきたのがここ数年の女王蜂だが、その中でも決定打になりそうな曲。武道館でもガーデンシアターでもステージを映す画面を使わなかったが、この曲でさらにキャパが大きくなったらどうするんだろう、というのも楽しみ。（兵庫慎司）

（『ROCKIN'ON JAPAN』2023年7月号より抜粋）

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