快挙。

先週の金曜日に公開された『かいじゅうたちのいるところ』が、昨日発表された興行収入ランキングに3位で登場。1、2位が不動の『アバター』、『のだめ~』と考えれば、これはかなりの快挙じゃないか。少なくとも、スパイク・ジョーンズの映画が日本でこれほどヒットしたのは初めてだと思う。素晴らしい。
何回も書いてるけど、昨日発売のCUTにスパイク・ジョーンズと是枝裕和の対談が掲載されているので、この傑作を観た人は、あわせて読んで欲しい。
ちなみに、公開の次の日、この映画のサントラを手掛けているカレンOが在籍するヤー・ヤー・ヤーズの来日公演があったんだけど、これがまた最高で。『イッツ・ブリッツ』の堂々としたロックをガッチリ反映したセットで、初期の危なっかしい感じが薄れた気がしたけど(ニックも前ほどギターを弾いてないし)、その代わり、2000年代の他のバンドにはあまりない、ロック特有のスケール感というか、図々しさみたいなのがうかがえたのは素晴らしかった。今後、末永く応援したいバンドである。あと、このバンド、バラードのレパートリーがとにかく多い。そして、すべてよい。そういうバンドも最近、なかなかないような。“Sometimes I think that I'm bigger than the sound”。泣けた。(内田亮)

(C) 2009 Warner Bros. Entertainment Inc.
CUT 編集部日記の最新記事