彼女はキーボードの弾き語りスタイルで活動を続けている女性SSWなのですが、初めてその音源を聴いた時、いい意味で予想を裏切られました。
「弾き語り」という言葉が持つ、ナチュラルでアコースティックな生音というイメージを完全に覆す、心地良くひねくれて捻れたポップソングの数々に、思わずニヤリとしてしまったのでした。
すでに配信限定でリリースされていて、今作の1曲目に収録されている“プチョヘンザしちゃだめ”からして、1曲に込められた言葉の情報量の多さや、思いもよらないメロディ展開など、彼女のフリーダムな表現手法が全開。かと思えば、しっかりと聴かせる、まさにピアノの「弾き語り」の切ない楽曲などもあり、今後どんなアーティストになっていくのか、その可能性の幅はとてつもなく広いように感じます。
そんなましのみに、初インタビューしてきました。
その楽曲のイメージにも負けず劣らず、彼女自身から伝えたい言葉がどんどん溢れ出てくるような、非常に濃密な時間でした。
彼女がなぜ、バンドではなくソロで活動をスタートさせたのか。
また、なぜキーボードの弾き語りというスタイルをとったのか。
そしてもちろん、デビューアルバム『ぺっとぼとリテラシー』のこともじっくり聞きました。
ちなみに取材では、彼女は2リットルのペットボトル水を持参。「すぐに体の中から水分がなくなってしまうので、とにかくいつもす
ごい量の水を飲むんですよ」と笑っていましたが、楽曲制作にしてもインタビューにしても、彼女の中にあるエネルギーが色濃くアウトプットされていく日々の中では、おそらく普通の人より何倍も早く水分も飛んでいってしまうのだと思いました。
今回のインタビュー記事は、1月30日発売の『ROCKIN’ON JAPAN』3月号に掲載されます。
どうぞお楽しみに。(杉浦美恵)