シンガーズハイが自分たちのかっこよさを貫き通し、超満員で迎えたZepp DiverCityでのライブが最強だった

シンガーズハイが自分たちのかっこよさを貫き通し、超満員で迎えたZepp DiverCityでのライブが最強だった
今年の7月にリリースしたミニアルバム『Serotonin』を引っ提げた全25公演のロングツアーが昨夜、超満員のZepp DiverCityで完結した。

“エイトビート”を初めて聴いたときはその明るさに驚いたが、7月の取材時には自分自身はむしろ暗いままで、『Serotonin』は最も自分らしくネガティブな作品だと語ってくれていた。

内山ショート(G・Vo)はこの日のMCで、人に「明るくなった」と言われても「そうじゃないんだよな」と思うめんどくさい自分が未だにいると語りつつも、今ヘラヘラ笑っていられるのは自分が強くなったからで、そうさせてくれたのはあなたたちのおかげだとフロアに感謝を伝える場面があった。ものすごい勢いでライブシーンを駆け上がっている今、観客の存在は間違いなくバンドの自信につながっているのだろう。

シンガーズハイに暗い曲が多いのは間違いないけれど、それを極限までロックに昇華させて届けるから、これだけ多くの人々が熱狂するし、救いを求めるし、生きていてよかったと思う瞬間になる。

取材時には「らしくない」と内山が言っていた“エイトビート”を本編ラストに披露したところも、潔くかっこよすぎて私は感動をおぼえた。心からの《愛している》を聴けたと思った。
自分たちがかっこいいと思うロックを、これからも貫き続けてほしい。(有本早季)


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