デカくて速くてロックなパフォーマンスはそのまま。これまで以上にパーソナルな感情を吐露するMCから、密やかで近くて情緒的なパフォーマンスが加わって、ライブが立体的で重層的なものになっていて、すごくよかった。
大きく変わったのはMCのあり方。自分のパブリックイメージは「元気」だけれど、ネガティブで憂鬱な日もある。そんなありのままの自分を曝け出したら、それに共感したという声が届いた──そんな話を真正面から言葉にしていた。
他人のネガティブをポジティブにはできない。だけど「メガティブ」にはできる──と、最後は結局ちょいおもろくしてしまうあたりはMegaらしかったけれど、音楽が、自分の曲が持つ力に自覚的になったことが、ライブでのコミュニケーションのあり方を変えていて、アッパーな曲にも淡々とした曲にも懐かしい曲にも、「Mega Shinnosuke」という芯が一本まっすぐ通っていた。
特に“トラウマ”から“青春ごっこ”にかけては、ライブを観ながら自分自身の個人的な記憶にふっと想いを馳せさせられる瞬間があり、それはMegaのライブで初めての経験。《きっとトラウマは僕の財産だ》(“トラウマ”)と過去を肯定しながら、本編ラストの“今を踊ろう”で過去があっての「今」を強く生きていくことの素晴らしさをソウルフルなボーカルで歌う、というセットリストの紡ぎ方も巧みで、アーティストとして次のフェーズに達したと確信できるステージだった。(畑雄介)
Mega Shinnosukeが“トラウマ”や“青春ごっこ”について語ったインタビューはこちら
Mega ShinnosukeはJAPAN JAM 2026、5/4に出演!