【JAPAN最新号】7万人を照らし出した「たったひとりの歌」──back number初のスタジアムツアー、日産スタジアム公演完全レポート

【JAPAN最新号】7万人を照らし出した「たったひとりの歌」──back number初のスタジアムツアー、日産スタジアム公演完全レポート
どうして自分がこのバンドに惹かれ続けているのか。いや、惹かれているどころではない。半ば自分ごとのように彼らの生み出すものに心を揺さぶられ、打ちのめされ、それと同時に救われ続けているのはなぜなのか。薄々感じていたその理由を目の前でまざまざと見せつけられるようなライブだった。back numberにとって初めてのスタジアムツアー「Grateful Yesterdays Tour 2026」。5月2日の宮城公演から数えて6公演目。6月13日、神奈川・日産スタジアムの7万人の観衆を前に、彼らはどこまでも不器用に、だが誠実に、歌を伝え続けた。さまざまな感情を込めて願いのように放たれたその歌は、一人ひとりに届き、やがて小さな光の集合体となってスタジアムを包み込む。その光景はとても美しかった。

「本当に過酷なツアーです。7万人って人間業じゃない。1対1で歌を大事にしてやっているから、そりゃそうだよ」。まだ明るい空の下で始まったライブが終盤に差し掛かり、夕闇の中、色鮮やかな照明が広がった“怪盗”を終えた清水依与吏(Vo・G)が放った言葉だ。そのひと言が、彼の音楽に対する姿勢とこのツアーに懸ける思いを物語っていた。そこにはきっと、スタジアムツアーという晴れ舞台に意気揚々と臨むポジティブでオープンな感情とは別の気持ちもあったのだろう。(以下、本誌記事に続く)

文=小川智宏 撮影=toya
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年8月号より抜粋)


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