昨年来ずっとNELKEをマークし、取材も続けている筆者ですら、この半年のバンドの動きを振り返った時に「ん? あれはいつだったっけ?」と混乱するほど活動の密度が濃い。あまりに濃い。1月にリリースしたEPとシングル、アルバム1枚をひとつの区切りとして、Zepp DiverCity公演でメジャーデビューを発表。そのツアーの追加公演が終わったかと思ったらメジャー1stと2ndシングルを連発。そして仕上げとばかりに到着したのが、この最新EP『In Liminal』だ。そんな忙殺必至の日々の中でも、NELKEは都度打ち出すべき最適解を狙い、見出し、次のステップへと進んできたのだということが、収録された4曲からは手に取るように伝わる。シングルにもなった2曲でバンド音楽のダイナミズムとポップスとしての浸透力の両面を打ち出し、新曲では本文内での表現を借りれば「お茶の間」を射抜くキャッチーな魅力も全開放。世代的にもジャンル的にも複数の力学と美学に触れてきた強みを遺憾なく発揮している。初のホールワンマンを控えCMタイアップも決まった今、あらためて5人の現状認識と率直な心境に触れてみてほしい。NELKEの曲は、主人公感がある。そこを大事にしたい
インタビュー=風間大洋 撮影=鳥居洋介
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年8月号より抜粋)
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