気負っていないのにカッコいい。飄々としているのに熱い。日本のアーティストにはあまりない絶妙なバランス感覚で、青春パンクからハイパーポップまで、ありのままの佇まいで見せていく。“愛とU”もTikTokで聴くアンニュイな部分だけじゃなくて、《欲望まみれの世界に/君と生きていくのはうんざりさ》のエモーショナルな叫びがあるからこそ、バズを越えた名曲としての強度があるとライブで思い知った。
年末にかけて『FNS歌謡祭』とCOUNTDOWN JAPAN出演という大きな舞台に立ったあと、来年1月12日からは「MEGA 弾き語り旅 2025」が始まる。今回はフォーキーに「歌」を響かせる時間もあり(“海をみにいこう”で盟友・崎山蒼志も登場!)、彼のエアリーなファルセットに滲む歌心も楽しめたけれど、弾き語りではそれをさらにたっぷり味わえるはず。(畑雄介)
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