この血も凍るような事件にアメリカには戦慄が走っているが、レディ・ガガ、トム・モレロ、アゲインスト・ミー!などが発言している。
ガガは「プライドを持って強く立つのよ」、「愛は嫌悪の逆だから。今日犠牲になったLGBTQコミュニティに哀悼の意を表します。銃規制が行われることを祈ります。人に優しい文化的革命が起きることを祈ります。すべての人に。悪人のせいで世界が分裂してはいけないと思う。今こそみんなで結束し、癒し合わなくてはいけない。私たちはみんなブラザーでありシスターなのだから」とコメントしている。
さらにアゲインスト・ミー!のヴォーカルでフロリダ出身のローラ・ジェイン・グレイスは、「本当に最悪だと思う」とローリング・ストーン誌にコメント。「今日朝起きて最初に読んだニュースで本当に脅えてしまった」、「ライブ会場やクラブは、踊ったり、祝福したり、人生を楽しんだりするべき場所であり、安全な場所であるべき。だけど明らかにそうではない。宗教戦争や戦争などが、そういう安全な場所まで侵すようになってしまった。こんな恐ろしいことはない」I support the 2nd Amendment. But am I the only one who does who thinks this is NOT ok? https://t.co/rCLXh6GVe4
— Tom Morello (@tmorello) 2016年6月12日
また、こんなことがあっても、ライブはキャンセルするべきではないが、会場のセキュリティ強化をこれ以上どうやってやればいいのか分からないとも、とにかく、「銃規制が大事」と語っている。さらに、現在の大統領選挙、ノース・カロライナ州のトイレ法案など、世の中には緊迫感があり分裂しているように思うとも発言。また、彼女は最近LGBTコミュニティの代弁者的な役割を担っているが、今回のような状況に置かれた時、どんなアドバイスをすればいいかも分からない、と。「生き残れ、以外に言えることはない」と困惑を隠しきれない。
日曜日の夜、アメリカではトニー賞授賞式が行われている。そのオープニングでまずフロリダへの追悼が行われた。司会者が、「今言えることは、あなたは独りではないということ。あなたの悲劇は僕ら全員の悲劇だから。舞台というのは、どんな人種でも、信仰でも、セクシャリティでも、平等に祝福し愛する場所です。嫌悪は絶対に勝たない。僕らは全員でそれを確かにしなくてはいけない」と語り大喝采を受けた。また史上最多となる16部門でノミネーションをされているミュージカル『ハミルトン』は、パフォーマンスを披露する場面が銃を持つシーンだったため、銃は持たないでやることになっている。