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    驚き。ボブ・ディランが最近よくツイート(X)している。自分の伝記映画のこと。ニック・ケイヴのライブを観たことなど。

    驚き。ボブ・ディランが最近よくツイート(X)している。自分の伝記映画のこと。ニック・ケイヴのライブを観たことなど。
    最近ボブ・ディランがよくツイート(X)しているので驚く。ニック・ケイヴのライブを見たことや、これから公開になる自分の伝記映画などについて。

    ●9月くらいから時々ツイートしていたけど、まず話題となったのは、ニック・ケイヴのライブに行ったことをコメントしていたこと。ニック・ケイヴも大感動して長文の返事を書いていたくらいだ。

    「最近ニック・ケイヴをパリのAccor アリーナで観た。とりわけ”Joy"と言う曲で本当に感銘を受けたんだ。そこで彼は『悲しみはもうたくさん味わかったから、喜びの時がきた』と歌うんだが、自分でも、うん確かにそうだ、と思ったんだ」

    ニック・ケイヴはそれに対して、長文でコメントを発表。
    https://www.theredhandfiles.com/bob-dylan-would-be-attending-your-shows/
    タイトルは「ボブ・ディランが自分のライブを見て、それについて良いことをツイートしてくれるなんて想像したことがあるか?」。

    ツアーで疲れて横になっている時に、携帯が突然光り出して、友達が興奮してボブ・ディランのツイートをどんどん送ってきたそう。

    「ボブがコンサートに来てるなんて知らなかったし、あまりに疲れてゾンビのようになっていたから、彼のツイートは、素敵な喜びの鼓動となり心に染み渡った」

    「ボブがXを使っていて嬉しかった。左派の多くは、ツイートを切除してBlueskyに向かっているから。僕は、正にボブ・ディラン的にひねくれていたんだ。それから本当に今こそ悲しみではなくて、喜びの時だとも思っていた。選挙の前後に過剰な絶望があったと思うから。一体いつから政治が全てになったんだと問わずにいられなかった」

    「ボブ・ディランが観客の中にいたと思うととても嬉しいけど、彼に直接会ってお礼を言う機会はないだろうから、ここでお礼を言いたい。ボブ、どうもありがとうございます!」

    ちなみに”JOY”はこちら。

    また笑うのが、そのツイートで、1991年にバックダンサーとしてグラミー賞で彼とすれ違った人がコメント。その時にディランと「目を合わせてはいけない」と注意されていたというのだ。それに、返事している。

    驚き。ボブ・ディランが最近よくツイート(X)している。自分の伝記映画のこと。ニック・ケイヴのライブを観たことなど。

    「君の返答を見たよ。私はこれまで誰にも自分の目を直視しないようなどと言ったことがない。本当にバカげているよ。だから次に私に会うことがあったら真っ直ぐに私の目を見て欲しい」

    ●間もなく公開される伝記映画『名もなき者/A Complete Unknown』について。

    ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じた『名もなき者/A Complete Unknown』がアメリカでは12月25日に公開となる。これについても昨日ツイートしていた。


    「私についての映画『A Complete Unknown』(なんてタイトルなんだ!)が間もなく公開になる。ティモシー・シャラメが主演しているんだが、ティミーは素晴らしい俳優なので、それが私だと完全に信じられると思う。または若かりし頃の私だと。または違う私だと。

    この映画は、Elijah Waldが書いた”Dylan Goes Electric”という2015年に出版された本が元になっている。これは60年代初期からニューポートでの大失敗に至るまでが語られた素晴らしい本だ。映画を観た後ぜひ読んで欲しい」

    これに対して今度は、ティモシーが大興奮。

    「驚愕です。
    心から感謝します。
    どうもありがとうございます、ボブ」

    またインスタストーリーでも大喜びのコメントをしている。
    「叫んで、泣いて
    笑って、叫んで
    笑って、漏らしそうになって
    叫んで、泣いてる
    ありがとうボブ!!!!
    夢が叶いました!!!!」

    驚き。ボブ・ディランが最近よくツイート(X)している。自分の伝記映画のこと。ニック・ケイヴのライブを観たことなど。

    最近のインタビューによるとティモシーはまだボブ・ディランには会ったことがないと言っていた。
    ぜひ会いたいとは言っていたけど。

    ティモシーはパンデミックなどもあり、なかなか撮影が開始できなかったので、この映画のために5年間費やして役作りをしている。ディランの曲は映画の撮影中に40曲はライブパフォーマンスしたそう。映画で使われているのも、彼自身がパフォーマンスしたものだ。音楽ものの伝記映画は当然歴史的なボーカリストが主人公になっているので、俳優が実際に全部歌っていることはほとんどない。

    ディランのサイトも映画に合わせた映像をポストしている。

    そして、ティモシーが歌っているバージョンのストリームも今日開始した。
    ”Like a Rolling Stone”
    “Girl From the North Country” (feat. Monica Barbaro)
    の2曲。

    こちらSpotifyのサイト。
    https://open.spotify.com/album/3N9jRXi3lfZ87POLY1pBO4?si=gLq7ZrR5QAiUgQrYINHa5Q
    こちらアップルミュージック。
    https://music.apple.com/us/album/a-complete-unknown-music-from-the-motion-picture-single/1780423479
    予告編はこちら。日本公開も来年2月28日に公開が決定している。

    ところでディランは自分の携帯などでツイートしているんだろうか?ラップトップだろうか?または人に頼んでるんだろうか?
    中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
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