MITCHYとCHUCKYのペット&トロンボーンがぶわっ!と高音で華々しいイントロを叩き出した瞬間、フロアの温度が一気に5度くらい急上昇したんじゃないだろうか? ポットショット、のっけから熱い! 助走も根回しもあったもんじゃなく、必殺のオープニング・ナンバー “BE ALIVE”からその後もテンションを一時も下げることなく、高速回転のパーティ・チューンを矢継ぎ早に繰り出していく。「今日は初めてのお友達もいると思うけど、俺たちのライヴはオー、オー! イェー、イェー! 一緒に叫んでくれれば楽しめるよ」。そんなRYOJIのMCを受けてモンキー・ダンスにどんぴしゃで決まるコール・アンド・レスポンスに、遥か後方まで広がった手拍子に掲げられたコブシに――と、全身を使い切って応える満場のオーディエンスは圧巻の一言。全編マックス、ハレーションしっぱなしで爆走する彼らの元で、どんどん場内の空気がソリッドに、一つになっていくのを感じる。95年のデビュー以来、頑固一徹スカ・パンク道を邁進してきたポットショットはもはや「貫禄」って言葉が相応しいバンドになったけど、でも彼らの貫禄は今なお、けっして「重く」はないのだ。どこまでも軽やかな足取りでフロアを踏み均して、全員と今この瞬間のヴァイヴを共有することだけに向けて、全力で汗を振り絞っているのだ。そして、そんなキャッチボールのようにステージとフロアを往復するエネルギーが、今日この場で何より輝やいていた。ラストの “CLEAR”に至ってはマジで地面は激揺れ。フェスの幸福な磁場はこうして、此処に集った誰も彼もを主役にしていくんだ。(粉川しの)
「終演。ピースマーク!」 | 「この後は10‐FEET、太陽族、HYを観ます!」 |
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