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日本中に除夜の鐘が鳴り響く頃、今年108の煩悩を浄化するのに最もふさわしい男・吉井和哉が登場! 1月に改名し、ソロ3作目『39108』(煩悩にありがとう、という意味と39歳の自分の誕生日10日8日にひっかけたタイトル)をリリースした今年の吉井の快進撃は、マジで凄まじかった。夏フェスでのロックスター解禁、続くツアーでは髪を金色に染めてフェロモン全開のアグレッシヴなライヴでゴールデン・イヤーズの到来を告げた。27・28日の武道館のテンションそのまま、昨日は大阪会場を盛り上げ、今日幕張を絶頂へと導くべくやってきた彼は、なんと白いフリルシャツとジャケット、赤いラメのパンツと、まるで紅白の司会者! 第一声で「この会場を愛でいっぱいにします!」と宣言し、新作から“オール・バイ・ラヴ”をぶちかます。タフでソリッドなアメリカンロックサウンドと吉井和哉の胸いっぱいの愛が合体した大きなロックンロールに、会場はのっけから大揺れ!「またギンギラになってすいません!でも日本でこれをできるのは俺しかいないんです」というMCで始まった“FINAL  COUNTDOWN”、その直後のカウントダウンではなんとKREVAが登場! 花火の爆発と同時に手土産のシャンパンをドバーッ!! とぶっ放し、豪快に07年は明けた。イエローモンキー時代のヒット曲“LOVE” LOVE SHOW” “ばら色の日々”“パール”“楽園”も、YOSHII LOVINSON名義の“CALL ME”“TALI”も、もちろんニュー・アルバムの楽曲も、時にアレンジを大胆に変えながら、パンクもラウドもバラードもありとあらゆるロックの快楽をこれでもか!ってなくらいに詰め込んだ60分。最大最高のサービスと、誰にも譲れない「オレのためのロック」とががっちり手を結んだ、彼自身にとっても、会場全員にとっても、幸福を味わい尽くした最高のカウントダウンだった。さよなら、煩悩! ありがとう、吉井和哉!(井上貴子)