今朝は大阪の会場に行っていて朝礼ができなかった渋谷が、いきなりGALAXYのステージに登場。RCサクセションとストリート・スライダーズ、とそれぞれ日本のロック史に残る偉大なるバンドに在籍していたふたりのギタリストによる麗蘭を「日本最高のギター・デュオ」と称しステージに見送る。本人たちは自分のことを“おっさん”と呼んでいたが、彼らのプレイはまったくそんなことを感じさせない。“あこがれのSouthern Man”のブルース・スピリットを帯びた２本ギターが激しく絡み合うソロ・パートで、お互いに合図しながら即興でその流れを決めているふたりの姿は、まるで人前でプレイする喜びを初めて知ったギター少年ふたりにしか見えないのだ。そんな彼らのステージに事件が起きる。「おれの知っているバンドの曲をカバーさせてくれ」。チャボの言葉に続いて演奏されたのは、なんとRCサクセションの不滅の名曲“雨上がりの夜空に”。老若男女かまわず、これに興奮しない人はいない。「みんな来年、本物の歌声を聞いてくれ！」と旧友の一刻でも早い復活への思いが込まれた歌がもたらした感動は、会場全体がリアルに受け止めただろう。そして来年はもしかして……是非とも実現して欲しい。（内田亮）