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さあいよいよ最終日の幕開けだ! ひときわ大きい声援に迎えられて登場するのはAIR。先日リリースされた復活アルバム同様、“Greetings From K.”からスタート。やわらかなAIRの声に優しく包まれるGALAXY STAGE。“海へ行く”、“Sunset”と穏やかな楽曲が続き、どこからともなく手拍子が生まれ、会場全体に連鎖していく。打って変わってハードなナンバー“Put Your Hands Up”、“We Can Sing A Song”では一気に会場を沸点まで連れていき、静寂から轟音へドラマチックな展開を見せる“Sleep Well”で表情豊かなステージは幕を下ろした。常に新しい音楽性に挑むAIRにしか演出できない贅沢な時間だった。




厳かなSEが響く中、Salyuがステージにのぼり、深々と頭を下げる。Lily Chou-Chou時代の“回復する傷”から始まったライヴは続く“VALON-1”で早くも感情の高みへ。そのあとも、Salyuは、ときに天を仰ぎながら、ときに目をつむりながら、“飛べない翼”、“彗星”、“Dramatic Irony”と大切そうに歌っていく。その旋律のひとつひとつが確実に心のやわらかい部分を刺激していく。ラスト“to U”では、拭いもせずに涙を流すお客さんも目に入った。「キーボードは小林武史ちゃん!」なんてMCには思わず笑ってしまったけれど、圧倒的な歌の力で忘れられない感動を与えてくれた最高のステージだった。




続いて登場するのはギター一本で長年シーンのトップを張り続けてきた偉大なふたり、仲井戸“CHABO”麗市&土屋“蘭丸”公平=麗蘭。今年の出来事を列挙して歌う“時代は変わる’05”では、「ホリエモン」、「アスベスト」なんて話題がCHABO流の風刺でバシバシ切られていく。極上のブルースナンバー“Get Back”を挟んで、待ちに待ったふたりのギターの掛け合いはラストの“R&R Tonight”で炸裂。体を寄せ合い艶やかなフレーズを繰り出すふたりに若いオーディエンスが多いGALAXY STAGEもノックアウト! ふたりの“ギター小僧”は大歓声に包まれて満面の笑みでステージを下りていった。世代を超えた最高に楽しいライヴだった。これぞフェスの醍醐味!(小柳大輔)