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いよいよ年越しの最終日、トップバッターとしてステージに立ったのは真心ブラザーズ! 5月のJAPAN CIRCUITで再始動を宣言し、夏のROCK IN JAPAN FES.で復活を果たした彼らこそ、2005年を締めくくる日のトップバッターにふさわしい存在だ。今回のバンドはソリッドな4人編成で、初っ端から“突風”“マイ・リズム”と濃いロック・チューンを叩きつけてくる。一音一音が身体を震わすほど重い! 再びシーンの最前線に戻ってきた真心は、確実に前よりもタフに、パワフルになっている。“人間はもう終わりだ!”“素晴らしきこの世界”とメッセージ性の鋭い楽曲が続くが、ステージ上のYO-KINGと桜井は余裕綽々の面持ちだ。YO-KINGがベースに持ち替え3人編成でのパンク・ナンバー“S.B.T.”に、超ハイ・エナジーな名曲“STONE”と“スピード”の連打でフィニッシュ! 強烈なスタートをかましてくれた。
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続くエレファントカシマシも、このフェスではお馴染みのバンドだ。でも今日のエレカシのキレはいつにも増して鋭かった。 “リッスン”“化ケモノ青年”では「俺は来年もやるぞ!!」「酒持ってこいバカヤロー!」「エブリバディ!」と、宮本の咆哮が何度も響き渡る。鬼気迫る、スリリングなパフォーマンスだ。次第に熱を帯びてきたフロアに、続く“悲しみの果て”の叙情的なメロディがしっかりと染み渡っていく。そしてラストには一段とヘヴィになった“デーデ”“ガストロンジャー”の連発で炎上! キャリアを重ねても「余裕」なんてものとは無縁、常にギリギリの線上を駆けるエレカシ・宮本のタフネスを叩きつけたステージだった。(柴那典)
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エレファントカシマシ のCOUNTDOWN JAPANクイックレポートアーカイブ
真心ブラザーズ のCOUNTDOWN JAPANクイックレポートアーカイブ