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本日のEARTH STAGEのトリは紹介不要。ロッキング・オンのフェスには欠かせない存在、エレファントカシマシの登場だ。去年と同様、サポートに蔦谷好位置(key)とヒラマミキオ(g)を加えて6人編成として現れたエレカシ、石君のシャツが早速破けているのが気になる。恐らく出る直前に宮本にやられたんだろう。そんな自称“総合司会”の宮本浩次はのっけからテンションがおかしい。「いえーい! 見えますか?」とデカイ会場の後ろほうまで広がる観客に投げキス。「最高の……コンサートにしようぜ、みんなでよう!」と気合ばっちりで演奏を始める。それにしても、これまでロッキング・オンのフェスすべてに出演していて、普通だったらすっかりこの場に慣れてるはずなのに、エレカシのステージは毎回異なる緊張感がある。デビューから20年も経つのに、エレカシのセットはとにかく溌溂としたエネルギーに満ち溢れているのだ。それは彼らが常に進化し続けているバンドだってことの証だろう(あと宮本のエヴァーグリーンな佇まいも大きい)。明日、大阪でカウントダウン・ライヴを控えているから詳しいことは書けないけど、新しめの曲の間にいくつかの代表曲を織り交ぜたパフォーマンスは彼らのそんな進化がヴィヴィッドに反映された最高なものだった。サポートのふたりの貢献も絶大である。 ちなみに石君のシャツは、いつものように、ライヴ中に何度も何度も宮本に引きちぎられて、最終的にはまったく原形をとどめていなかった。(内田亮)