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常時のメンバーに加えパーカッショニストを迎えた6人編成でのゴージャスなステージを見せてくれたBahashishi。時にむずがる少女のように、時に古のシャーマンのように、歌のエモーションに併せて色合いを変えていくユラリのヴォーカルのユニークさに加え、ソウル、ラウンジ・ジャズ、R&B、歌謡曲がざっくりラフに混ざり合ったサウンドもこれまたユニーク。有機的にその全てががっちり噛み合っていると言うよりも、ギター、キーボード、リズム隊それぞれのプレイヤヴィリティがそれぞれに個性を主張して、インプロヴィゼーションのような展開を聞かせる、そんな野放図なプレイがかえってBahashishiの魅力になっていた。これからどんなの方向にも彼女達が望みさえすれば伸びていける、そんな風に思えるしなやかで若い蔓のようなパフォーマンスだった。(粉川しの)