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マイクスタンドに引っ掛けられた帽子。迷彩柄のツナギを着込んだバンド・メンバーが現れ、怒涛のようなジャム・セッションを開始。瞬く間に会場のボルテージは上がる。そして演奏も観客のテンションも最高潮に達したところで、いよいよMASTER LOWこと“いっちゃん”こと伊達男LOW IQ 01が登場! “YOU CAN’T HAVE IT ALL AT ONCE”と題された新曲でマイクを掴むやいなや、広いGALAXY STAGEは一瞬にして彼のものに。“NEVER SHUT UP”ではフロア中から指で作った“01”のサインが掲げられ、一体感はますます高まっていく。パンク~スカ、さらにカントリーっぽいギター・フレーズまで飛び出す“LITTLE GIANT”、“ロンドン・コーリング”?というようなコード・カッティングが印象的な新曲“WAY IT IS”、あらゆる音楽を飲み込み、膨張し続けるMASTER LOWの世界観に、否が応でも気持ちが昂ぶっていく。“RULES”ではバック転も披露して、当の本人もノリノリだ。全12曲中4曲が新曲というセットリストが物語るとおり、今のLOW IQ 01は非常にクリエイティヴな状態にあるのだろう。それがよくあらわれた、充実のパフォーマンスだった。(小川智宏)