2日目中盤GALAXY STAGE、満員のお客さんを前に「会いたかったぜレイク・ステージ!」と叫ぶ男は――スネオヘアー! 05年のロック・イン・ジャパン・フェスを病欠してしまったスネオ。その雪辱ということもあり気合十分。“ワルツ”“no trick”と1曲1曲フロアが熱くなる。切なさとやるせなさが震えているような嘘偽りないスネオの歌声と、「空中元彌チョップ!」物真似etcを駆使した脱力MCが交互に飛び出すスネオ・ワールド。「2005年夏の忘れもの」を取り返しにきた今日のアクト、最後はもちろん“悲しみロックフェスティバル”だ。
続いては、この世の悲しみも憂いも一刀両断、紅のギター・ロック剣士=椿屋四重奏! 「ロックに取り憑かれたお前らに捧げます!」と“プロローグ”“成れの果て”“紫陽花”を立て続けに披露。ひりひりと腫れ上がるようなギター・サウンドに危険な艶かしさを注ぎ込んだ椿屋のアンサンブル、そしてひときわ艶やかな中田の声――両者が絡み合って激しい快楽へと墜ちる、その姿そのものがどこまでもロックンロールだ。“螺旋階段”“踊り子”“空中分解”、そして最後の“小春日和”が終わる頃には、聴いてるこっちもすっかりロック天国へ墜ちている。
そして我らがLOW様――MASTER LOWの登場!! チャーベくんら7人の面々がステージ後方に陣取りながら変幻自在なリズムを叩き出す中、LOW IQ 01様がやってきて踊る! 歌う! 煽る! 日常にじめっと絡みつくネガティヴを「タイトなロックの力で乾かして突き進む」という彼らの方法論の正しさはもう、GALAXYのお客さんの顔を見れば何より明らかだ。ステージ狭しと駆け回りロックを振りまくLOW様の背中には闘う男のダンディズムすら漂っている。“Makin’ Magic”の爆音の心地好さ! “YOUR COLOR”の懐の深い大人のポップ感! 最高。そして2日目GALAXYもいよいよ終盤へ!!(高橋智樹)
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