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2003年に結成された3ピースバンド、かげぼうしがCOSMO STAGEに登場。月3~5本というコンスタントなライヴ活動を行っているだけあって、初参戦となるCDJでも堂々たるステージングを見せてくれた。ヴォーカル&ギター大塚勇里が魂を震わせて搾り出す歌声と、会場をひとつにするグルーヴ感は、まさしく正統派ロック。「この日、この時間、僕らを一瞬でも観ようと来てくれた皆さん、ありがとう」と挨拶をはさんでからも次々と直球ストレートな球を投げつけてくるので、会場全体が一気にかげぼうしワールドに染まっていく。彼らの手にかかれば、ユーミンのカバー“春よ、来い”もひりひりするほど無骨でロックなサウンドになってしまうのだ。「毎日面白くないことのほうが多いかもしれませんけども、それでも這いつくばって生きるあなたの来年が、どうかいい年でありますように」という祈りをこめたラスト“ローランダー”まで一気に駆け抜け、濃密なロック空間を残してステージを去っていった。(上田智子)