ファンじゃなくても日本人なら誰でも知ってる……っていうのは言い過ぎだけど、少なくともロック・ファンであれば確実に誰でも知っている、ヒット曲・代表曲・名曲、多数。どれも、明快でコンパクトなメロディ。どれも、シャープでコンパクトなアレンジ。どれも、まっすぐでコンパクトなリズム――って、「コンパクト」って連発していますが、スケールが小さいとかいう意味でとらないように。逆なのだ。質実剛健なのだ。ムダなものがないのだ、要は。必要なものだけでできているのだ。うわべや虚飾やギミックがなくて、ただそこに芯だけがどーんとそびえ立っているような音楽。で、それをそのままの形で、嘘や作為が混じらないように、再現していくライヴ。フェスと相性がいいバンドは数あれど、アジカンってほんとそのトップクラスだなあとつくづく思う。見た? あの、EARTHの広い広いフロア一面に挙がった拳の数。すごくなかった? 鳥肌立ちました、私。
なお、アジカンも明日大阪なので、何の曲やったかは書けませんが、先に書いたように、もうライヴで聴きたい曲だらけ、うれしすぎる曲だらけであった、ってことはお伝えしておきます。(兵庫慎司)
ASIAN KUNG-FU GENERATION のCOUNTDOWN JAPANクイックレポートアーカイブ