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 2番手は、今や日本のギターロック・シーンの旗手、アジカン。ウィーザーのTシャツを纏って登場したヴォーカル・後藤を初めとして、至って自然体の姿の4人だけれど、登場するや否や会場は大歓声に包まれ、巨大なはずのアース・ステージの客席は最後方までギッシリ人が集まる、集まる。いきなりミディアム・テンポのオアシスを彷彿とさせる新曲“サイレン”で始まったのは意外だったが、それでも会場の熱はみるみる上昇、前作『崩壊アンプリファー』の人気曲“サンデイ”に続き、最新作『君繋ファイブエム』冒頭の必殺の展開“フラッシュバック”~“未来の破片”。これにて会場は爆裂テンションの渦へ。B‐DASHやHYが好きなモッシュ系のオーディエンスも、奥田民生や無戒秀徳が好きな文系ロック・オーディエンスも、何一つ垣根を感じず頭蓋ごと自分の中のロックを飛ばして、お互いを巻き込み合っている。後半はバンド自身まるで、高まる客席のテンションを吸収してどんどん大きくなっていくかのようだった。「メガネって言うな!」「無視ですか!」などの悪態から「これからも頑張って………稼ぎたいと思います」といった絶妙の後藤節 MCにさえ風格が宿り、ラスト“君という花”はロックの未来を地盤ごと浮上させ漕ぎ出すような、巨大な祝祭のループを生んでいた!(古河晋)


10‐FEET目当てで参戦!

アジカン目当てでフィーバー