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かつてRIZEやAJICOで活躍していたベーシストのTOKIE、VOLA&THE ORIENTAL MACHINEのギタリストでもある青木裕(downy)、今若手ナンバー1のセッション・ドラマー城戸紘志(27日と28日は吉井和哉の武道館でプレイ、29日は大阪CDJでフジファブリック、昨日はここ幕張でフジファブリックとアロウズ、というスケジュールです)からなるunkie。このメンツでピンとくる人はくるだろうが、1曲目の“Tecaba”から、その演奏力はすさまじい。インストなのだけれど、その漆黒のグルーヴによって歌以上に饒舌に、ロックンロールが持つ暗い闇を描き出す。特に、名うての3人だけあって、既成の楽曲を演奏するというよりはその場の空気を掴みながらジャムっていく感覚に近く、尻上がりにそのテンションは上がっていく。その細い身体からは想像のつかないTOKIEの極太のベースライン、楽曲の空気を変える力を持つ城戸のタム、そして青木のフリーキーなカッティング。特にすさまじかったのは“love addict”“spike”“RATRACE”のノンストップの3連続。ロックンロールが持つ牙を磨き続けてきた3人だからこそできる圧巻の展開がそこにはあった。(古川琢也)